オープンソースのモンゴル語対応状況(1)

2007年8月29日0 コメント

オープンソースとは、企業などで開発されたライセンスを必要とするソフトウェアとは違って、ソースコードを公開して技術を共有できるようにし、誰もが開発に参加できるようにした開発プロジェクトである。このオープンソースの考え方にもとづいて開発されたソフトウェアには、GNUプロジェクトによるソフトウェア群、Unix系のOSであるLinuxなどがある。デスクトップ環境としては、GNOMEというものがあり、主にUnix環境のパソコンで使用される。

このGNOMEは、すでにバージョン2以降からキリル文字表記のモンゴル語への対応を開始しており、将来的にはデスクトップ上のさまざまなメッセージ(例えば「新規作成」や「保存」といったメニューだけでなく、インストールマニュアルやヘルプ画面など)がすべてモンゴル語で表示可能になるはずだ。

おもむろにパソコンの操作をしようとして画面を覗き込んだら、全部表示がモンゴル語だった、なんて光景を想像するとちょっと愉快である。もちろん、そういったイタズラ目的ならずとも、モンゴル語の表示を見ながら操作できるようになれば、地方の小中学生など、英語が読めないモンゴル人でも、もっと気軽にパソコンに親しむことができるようになるだろう。しかもオープンソースであるから、ライセンス費用をかけずに様々なソフトを利用できるなど、利点も多い。

現在モンゴルでは、優秀な翻訳チームによってGNOMEの英語メッセージからの翻訳が電光石火の勢いで進められており、少なくとも11,455のメッセージがモンゴル語に翻訳済みだという。

<参考サイト>
http://japan.linux.com/opensource/03/10/08/0251214.shtml
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