モンゴルの民族衣装

2006年1月16日1コメント

【正装】 男女ともにデールまたはテルレグを着て、ブス(帯)を締め、ゴタル(ブーツ)を履く。男性は帽子を着用し、脇に嗅ぎ煙草入れ、または脇差しなどをぶら下げる。モンゴル国の男性、および内蒙古の男女はズボンを着用するが、モンゴル国の都市部では女性はワンピース感覚でデールを着こなす。この場合、ズボンを穿かずにデールを直接着て靴もパンプスを履く。

【デール】 チャイナドレスがダボダボになったようなデザイン。立て襟で、真ん中と右側3箇所をボタンで止め、さらに脇を2箇所止める。裾の長さは肘下もしくは踝のあたりまで。真冬用のものは裏に子羊の毛皮がついている。真夏用のものは単。生地は主に中国製の民族調の幾何学模様がついたもの(絹またはナイロン)が使用される。モンゴル国の男性は無地の鈍い赤、緑などの生地のデールを着用することが多い。女性に好まれるのは鮮やかな青、緑、赤など。ウランバートルでは最近、ボディコンのドレスタイプのデールが流行。

【テルレグ】 春夏用の袷のデール。

【ブス】 長い布を巻きつける。モンゴル国の都市部では、洋式のバックルがついたベルトで金色のものを帯代わりに使用する女性が多い。大統領の就任式に着用されたものは、太い布製のベルト状のもので、宝石のような飾りがちりばめられたものだった。

【ウムドゥ】 いわゆるズボンのこと。古代最初にズボンを発明したのは騎馬民族だとされる。

【ジャンジュン・マルガイ】 ジャンジュンとは将軍の意。てっぺんに玉と房飾りがついた帽子。

【ダロー・マルガイ】 おけさ傘のような形状で、あご紐を結んで着用する。裏地にキツネの毛皮などが使用される。

【ヨクト・マルガイ】 丸いキャップ状の帽子。

【ウネグネェ・マルガイ】 いわゆる民族衣装ではないが、厳冬期にはロシア風の毛皮の帽子をかぶることが多い。

【オイムス】 靴下。ブーツの下に穿く伝統的な靴下は、三角巾のようなものを足に巻きつける。

【フレム】 ジャケットのようなもの。民族調の刺繍が施されている。

【ハンダース】 ベストのようなもの。なお、内蒙古ではハンダースとは衣服一般のことを指す。

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Anonymous
2006/02/21 22:20:00

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