モンゴルの家畜

2006年1月16日0 コメント

モンゴルの遊牧民が飼育しているのは、馬・羊・山羊・ラクダ・牛で、五畜と呼ばれる。このうち大型家畜の馬・ラクダ・牛をホド・マル、小型家畜の羊・山羊をボグ・マルと呼ぶ。家畜ではないが、どこの家でも番犬用に犬を飼っている。

【馬】 主に乗用、または搾乳に用いられる。馬の総称はモリだが、アズラガ(種馬)・アドー(去勢馬、または馬群)・グー(雌馬)などと性別によって呼び分けられる。仔馬はオナガで、さらに年齢によって細かくダーガ(2歳)・シュドレン(3歳)・ヒャザーラン(4歳)・ソヨーロン(5歳)・イフナス(6歳以上)などの名称がある。全部で37通りほどあるらしいが詳しくは略・・・というかよく知らない。

【羊】 主に食用。羊の総称はホニで、子羊はホラガ。種羊は??。

【山羊】 羊の群れを安定させるために、一定割合の山羊を混ぜて飼育する。食用やカシミアの採取にも用いられる。近年ではカシミアブームで飼育量が増えたが、山羊は草を根こそぎ食べて牧地を荒らすので環境破壊のもとになっている。山羊の総称はヤマーで、子山羊はイシグ。種山羊はオホナ。

【ラクダ】 主に荷車用に用いられる。ゴビ地域ではラクダを主に飼育しているので、搾乳も行う。ラクダの総称はテメーで、仔ラクダはボトゴ、雌ラクダはインゲ。

【牛】 主に搾乳、または食用。牛車用にも用いられる。牛の総称はウヘルで、仔牛はトゴル。種牛はボホ、雌牛はウネー。

このほか、北部の高山地帯ではサルラク(ヤク)などが搾乳用に飼育されている。

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