トルファン・アーカイブ

2009年7月22日0 コメント

ドイツの民俗学博物館(the Museum für Völkerkunde)は、同博物館の元インド部長アルベルト・グリュンウェーデル(Albert Grünwedel)をリーダーとして、1902年から1914年までの間、4回に渡ってトルファン探検を行っている。

これらの探検によって、ベルリンには数千点の資料、壁画、その他の遺物、そして約4万点の古文書の断片がもたらされた。中でも特に貴重な資料は、中央アジア出土のマニ教の原本、ソグド語のキリスト教文書、バクトリア語と「エフタル」文字の断片、中世のペルシア語の詩編の断片、パフレヴィ文字の遺文、および古いトルコ語のルーン文字(注:おそらくオルホン碑文などでおなじみの突厥文字のこと)などである。現在、これらの古文書は古文書は、ベルリンブランデンブルク人文科学アカデミーおよびベルリン州立図書館に保管されている。

これらのうち、モンゴル語の資料はベルリン国立図書館-プロイセン文化遺産によって写真撮影と修復作業がなされており、以下のベルリン・ブランデンブルグ科学アカデミーによるトルファン研究(Turfanforschung)のサイトで自由に閲覧することができる。
http://www.bbaw.de/forschung/turfanforschung/dta/monght/dta_monght_index.htm

上記のデジタルアーカイブには、珍しいパスパ文字文書の断片なども含まれていて圧巻だ。ぜひ覗いてみることをお勧めする。

<出典>
IDP ドイツコレクション
http://idp.afc.ryukoku.ac.jp/pages/collections_de.a4d
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