学習院大学図書館の和漢籍蔵書データベースで「蒙文晰義」という書物の存在を知ったことについては、すでにこのブログに書いたが、ちょっと気になったので調べてみた。
「中國大百科智慧蔵」というサイトの記事によると、もともとこれは全四巻からなる『蒙文指要』の一巻目である。『蒙文指要』の各巻は、それぞれ「蒙文晰義」、「蒙文法程」、「便覽正訛」、「便覽補彙」と名付けられている。『蒙文指要』は清代にモンゴル族の文学者、賽尚阿(1798~1875)によって編纂され、1848年に刊行されたという。
東洋文庫のOPACでも調べてみたところ、同図書館には「蒙文晰義」、「蒙文法程」、「便覽正訛」、「便覽補彙」の四巻すべてが収蔵されていることが判った。ただし、妙なことに、東洋文庫のデータでは出版年は嘉慶19年(1811年)とされており、「中國大百科智慧蔵」の記事に記された刊行年とは一致しない。
関西大学図書館にも『蒙文指要』が全4巻収蔵されていることが判った。同図書館のデータベースによると、1848年(道光28年)発行である。
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