モンゴル語の話者は、モンゴル国と中国内モンゴル自治区を合わせても500万人足らずに過ぎず、なかでもモンゴル国の人口はわずか270万人だ。
これだけの小規模な人口ながら、モンゴル国と内モンゴルにおいて、近現代には少なく見積もっても百種類以上のモンゴル語辞書が出版されているという事実は特筆に価する。中世の文献的資料としての価値を持つものなどを含め、古今東西のモンゴル語辞書を合わせると、その数は優に数百冊に及ぶ。モンゴルは隠れた辞書王国といっても過言ではない。
旧社会主義体制下のモンゴルでは、主にロシアからの近代技術を取り入れる必要があったため、モンゴル国科学アカデミーに附属する術語委員会という組織が、モンゴル語の専門用語について翻訳の規範となる語彙を定める活動を行ってきた。
術語委員会では、主に自然科学分野のロシア語・モンゴル語専門用語辞典を何冊か発行している。また、1950年~1989年にかけて、術語委員会報告書というロシア語・モンゴル語対訳の専門用語集という体裁をとる冊子が年に4回のペースで刊行されてきた。
社会主義の時代には、こうした報告書だけでなく、独立したロシア語・モンゴル語対訳の専門用語集や辞書も盛んに出版された。
市場経済に移行して以来、近代的な科学技術を学ぶための言語として、ロシア語に代わって英語が注目されるようになった。近年では、英語・モンゴル語対訳の専門用語辞書が数多く出版されている。
これだけの小規模な人口ながら、モンゴル国と内モンゴルにおいて、近現代には少なく見積もっても百種類以上のモンゴル語辞書が出版されているという事実は特筆に価する。中世の文献的資料としての価値を持つものなどを含め、古今東西のモンゴル語辞書を合わせると、その数は優に数百冊に及ぶ。モンゴルは隠れた辞書王国といっても過言ではない。
旧社会主義体制下のモンゴルでは、主にロシアからの近代技術を取り入れる必要があったため、モンゴル国科学アカデミーに附属する術語委員会という組織が、モンゴル語の専門用語について翻訳の規範となる語彙を定める活動を行ってきた。
術語委員会では、主に自然科学分野のロシア語・モンゴル語専門用語辞典を何冊か発行している。また、1950年~1989年にかけて、術語委員会報告書というロシア語・モンゴル語対訳の専門用語集という体裁をとる冊子が年に4回のペースで刊行されてきた。
社会主義の時代には、こうした報告書だけでなく、独立したロシア語・モンゴル語対訳の専門用語集や辞書も盛んに出版された。
市場経済に移行して以来、近代的な科学技術を学ぶための言語として、ロシア語に代わって英語が注目されるようになった。近年では、英語・モンゴル語対訳の専門用語辞書が数多く出版されている。
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